晩酌
久しぶりに叔父貴と。
「葉生姜の豚肉巻」でビール。
毎年季節になると頼んでいる逸品。
ビールにめちゃくちゃよく合う。
天麩羅盛り合わせ
顔の広い叔父貴を、うっかりカウンターに座らせたばかりに
挨拶の方々が入れ代わり立ち代わり。
ついでにお名刺交換させていただいた中に、某金融機関を勤めあげた方がいらっしゃいました。
「あの人、あんな真面目そうにみえて面白いんだぞ。」
彼が支店長時代、居酒屋で酒を飲んでいると、酔客が自分の会社の悪口を言っている。
もちろんガマンはしていたものの、あまりの内容に堪忍袋の緒が切れ、酔客をぶん殴ってしまった。
その酔客が某テレビ局のアナウンサーだったから、さぁ大変。
翌日、会社の看板掲げて上司と一緒に乗り込んできた。
「どう落とし前つけてくれるんだ。」
この支店長の上司が粋な人だったんですね。
「『子供のケンカ』に、親がでる必要はないでしょう。違いますか?」
テレビ局の上司もニッコリ笑い
「なかなか気骨のある、いい子供さんですな。」
すっと引き上げ、顔の腫れたアナウンサーを休ませることなく番組にだしたという話。
この話の「下げ」は、この後。
愛社精神も、度胸もあるいい男だと、男を買われた支店長に
テレビ局の上司が女性を紹介し、
それが今の奥さんなんだ、という話。
「まぁ、今じゃ考えられない話だけどな。」
ぐいと酒杯を干す叔父貴たちの時代というのは、
やっぱりいい時代だったように思えます。
by ruby0806
| 2016-04-06 20:28