はんぺんフライ
静岡県人ならばだれもが経験する、衝撃的な事件。
子供が大人へと成長するための通過儀礼といっても差し支えないないだろう。
親は、愛する子のために、歯をくいしばり、これから告げるべきことが、子の情操に及ぼす影響はいかばかりかと慮りつつ、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、こう告げるのである。
「この「くにょくにょした白いもの」を、静岡県以外では「はんぺん」っていうだよ~。
トーキョーいって、「このはんぺん、白くて気味悪い」っていったら、笑われるに。」
がーーーーーーーーーーーーーーん。
こうして、静岡のガキは、大人になるのです。
「自分の住む世界が、この世の全てではない」のだと・・。
えーと、わかりづらいかな・・。
静岡県でいう「はんぺん」とは、イワシのツミレを平たくのばしたようなものです。
焼津では「黒はんべ」といいます。
色もツミレのようなグレーで、カマボコのように歯ごたえがあります。
10枚入って100円たらずという安さから、このあたりの家庭料理にはなくてはならない存在。
生や軽く焼いたものに生姜醤油をつけたり、醤油と酒で煮たり。
中でも人気は「フライ」。
子供から年寄りまで人気のあるメニューです。
安いしね~。
そうそう。
このあたりでは、はんぺんフライに何をつけるのかで、よくモメるのですが(平和な町だ~・・・笑)ソース派と醤油派がまっぷたつ。
僕は断然ソース派だったのだけれども・・・
ここのところ、醤油とはんぺんフライのしみじみとした旨さに目覚めてしまいました。
なんか年とったな~・・・
by ruby0806
| 2005-02-15 15:11